子どもに畳は良かげなばい! その②
シンポジウムの中で「畳はカビが生えるからイヤだね」とのお声がありました。
確かに畳にはカビが生えます。特に国産品で上質な畳表ほどカビやすいです。
そもそもなぜ畳にカビが生えるか?
カビは一定の酸素・湿度・温度そして養分があると繁殖します。どれか1つ条件にそぐわなければ繁殖しないのですが、そうなると人間が生活しづらい環境になっちゃいます。新しい青畳はクロロフィルといった養分をたくさん持っており、イグサの芯はまるでスポンジのような構造になっています。そこに湿度が高いと水分を取り込みカビが生えやすい条件が整います。
しかし、これだけではカビが繁殖することはありません。問題は空気中に漂う無数のカビ菌が畳に降りてきて時間が経つと爆発的に増えます。この「空気中に漂う無数のカビ菌」自体は無害であり、私たちも生まれてから毎日呼吸して取り込んでいます。しかもブルーチーズやカマンベールといったチーズはカビ菌の作用でおいしく仕上がるのです。
ただ、畳にカビが生えるのは絶対イヤですよね。
畳にカビが生えるおおきな要因は、家の中の空気の流れが無い―――つまり空気が汚れていることにつながります。最近の住宅は高気密を謳いますが空気が動かないというデメリットもあり、菌が増殖するわけです。
天然イグサの畳は健康住宅(快適生活)のバロメーターとも言います。
良質な国産天然イグサの畳敷きを見直してみてはいかがでしょう。
次は最近流行の化学畳表についてのお話しを投稿しますね。では。